税金は、誰が、何のために納めるの? 〜第6学年 租税教室の様子〜

 今年もまた届きました。毎年5月になると届くその封筒。自動車税の納税通知書です。
「あー、またお金がなくなるな。」
 そう思ったのは私だけでしょうか?いえ、きっと、他にもいるはずです!
 そんな方は、私と同じように、6年生の子どもたちに諭されますよ。
「税金が無かったら、今の豊かな暮らしはできないのですよ。」と。
 
 租税教室の様子
 講師の先生を迎え、租税教室を行いました。たくさんのことを教えてもらいながら、子どもたちは社会科で学んだ知識をさらに広げ、理解を深めました。
 
「税金があることで、今の豊かなくらしがある。」
 もし、自動車税を払わなかったら、高い通行料を、道路を通る度に払うことになるでしょう。または、こんなに舗装された道路など夢のまた夢。税金がなかったら、荒れた道を、快適さも安全さもないまま走ることになるでしょう。
 他にも、税金があるからこそ可能になっている豊かさがたくさんあります。
 
「税金は、みんなのために、みんなから集めたお金。」
  税金を払うのはみんなです。みんなの生活のためのお金ですから、当然といえば当然なのかも知れません。しかし、子どもたちは、自分たちも税金を払っているということをあまり自覚していなかったようです。放課後にお菓子を買って楽しむその時にも、税金(消費税)を払っていることに改めて気付いていました。
 
「税金の集め方にはいろいろな方法があり、公平になるように考えられている。」
  割合で納める税金、一律に同じ額納める税金、所得に応じて納める税金など、いろいろな納め方が税金にはあります。それは、公平に税金を集めるために考えられた、みんなにとって優しい仕組みだと言えます。
 
「いろいろな税金がある。」
 意外と多い税金の種類。約50種類の税金があります。知らないうちに納めている税金もあるかも知れません。調べてみるとおもしろそうです。
 
「学校で学ぶために必要な費用は一人あたり年間100万円以上。」
 教科書は無償で配布されていますが、それはお金が掛かっていないということではありません。税金で買ってもらっているのです。
 学校に来て学ぶために月謝のように払うお金はありません。しかし、実際は、年間一人あたり100万円以上の税金をつかっています。
 
「学校に遅刻しないように来ること。先生の話をしっかり聞くこと。それが今、子どもたちができる『税金を大切にする姿』。」
 学校で学ぶ時間を一瞬も無駄にしないように過ごすこと。税金でお給料をもらっている先生たちが教えることを一つも聞き漏らさないようにすること。講師の先生が教えてくれた、今すぐに子どもたちにできる節税。学校で学ぶことにありがたさを見いだすことができた子どもたちは、これからさらに、真剣に学んでいくことでしょう。
 

一億円のレプリカ

 1億円のレプリカを持つ子どもたちの様子です。重さは10kgもあります。税金の重さを感じるひとつのきっかけとなりました。